ジャズボーカルにおける米語の発音習得と日本語のアクセント・リダクション(発音矯正)の苦労話やおすすめ教材など

これまでも何度も英語や発音のことは書いているかもしれませんが、
LAに来てジャズのレッスンに行くたびに、未だに、時々指摘をいただくのが発音💦

日本語のアクセント(なまり)を取り除くということをカタカナにすると
「アクセント・リダクション」となるのですが、
ネイティブの米語を話さない人は、とにかくそれに注力しなさいということです。

私がいちばん気に入っている米語の発音のテキストに書いてあった文章を引用すると、

The words you sing have emotions locked inside them!
The audience cannot feel what you are feeling
unless they also understand the words you’re saying.

う〜ん、何度読んでもまったくその通りだなあ・・・と思います。

発音には大きく分けてpronunciation, articulation, enunciationの3つの要素があって、
それぞれををしっかり習得していくことが
自然な、日々のツールとしての、米語には必須であるということ。

淡々と新聞を読んでいるだけのような歌詞の表現にならないように
Story tellingにしていくためにとても大切なことです。
もちろん、それを自分でジャッジできるためには、自分の耳を良くすることも大事。

先月のワークショップで気づいたのですが、
ネイティブスピーカーの生徒さんたちにも、それぞれ独自の癖があります。
LAにはスパニッシュ訛りのひとも結構多いです。
あと、例えば、under-enunciation (言葉をはっきり発音しない) の人が
結構な割合でいて(スタイルとして意図的になさっている方もいますが)、
その人たちは一つ一つの単語をはっきりと歌うよう勧められていました。

だから、シンガーは皆、母語が何であるかを問わず、
自分の癖を良く知った上で適切な発音を学ぶことが必要なんだな、と。
ナット・キング・コールも、アクセントリダクションの先生をつけていたそうです。

ときどき、日本語が第一言語の方に多いのは、
スキャット中にアーティキュレーションを強調しようとして、
悪く言えば怒鳴ってしまっているような歌い方になるという問題…。

私の場合は、以前はアーティキュレーターの使い方の違いがわからず
無駄な力を抜くことに苦戦していました。

今のヴォイトレの先生に舌や顎、ほおのマッサージなど色々教えてもらったり、
きちんとしたplacementで、米語のアーティキュレーターの使い方をしていれば
しなやかに歌えるということがわかるまで、本当によくわからなくて困っていました。

本当にやることがいっぱいでですが、
日本で日本語ネイティブで育った私が発音を気にしないで海外で歌ったら、
ここでは誰にも理解してもらえない歌になってしまいます。

英語は留学前は週5で英会話に行ったり、
休日は10時間以上英語のレクチャーを受けるというのをインテンシブにやっていたのですが
全然足りていなくて、なかなかゆっくりしか上達していかないように思えて、もどかしいです。

舌はどこにある、とか口の開け方がとか、
今でもまだ細かいことを教えていただくことがあります。
できないと恥ずかしいので…
直すところがあるというのは良くなれる兆しがあるということで、有難く受け止めて頑張ろうと思います。

発音を直していく時には、”Neuro-sensory Conditioning”という、
条件付けを応用する考え方がとっても役立っています。

American Diction for Singers: Standard American Diction for Singers and Speakers Mastering the American Accent

発音のアクセントリダクションのトレーニングはこの2冊がすごく良いです。
右側の本のLisa Mojsin先生はLA在住で、ハリウッドの俳優さんの指導や、
LACMの海外からの留学生の指導などで知られていて、とても素晴らしい先生です。

発音はSkypeのレッスンなどもお願いして、他にも素晴らしい先生はたくさんいらしたのですが、
やっぱり舌や唇、顎、歯、そういったところの使い方を細かく教えていただけるのは
対面のレッスンだと感じています。

silverlining

Every cloud has a silver lining!!

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