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感情調節スキルを伸ばしエモーショナル・インテリジェンスを高める絵本読み聞かせ

先日、子どもの学校行事がありまして。どうやらうちの子はくじ引きで(!?) 運よくクラス代表に選ばれて、何やら「本物のお相撲さんとスモウをとる」という大役を仰せつかったようなんですが、それを聞いたのがイベントの1週間前!

私にとってワーキングマザーであることの一番の悩みはスケジュール調整です。代わりのいない立場で、外来を突然休診にするわけにもいかず、今回はまさにお手上げ状態。急遽、主人の母が遠くから来てくれることになり、子どももどんなに心強かっただろうと思います。

それだけではなくて、周りのママ友が行事の写真やビデオをすぐにLINEで送ってくださったおかげで、帰宅してすぐに本人を労うこともでき、その場にいてあげられなかった罪悪感と残念な気持ちが少し和らぎました。周りの方の優しさに本当に救われました。「絶対に負けないぞー!!」となんども立ち向かっていく様子を見ていたらつい涙が・・・。

仕事は、娘のキンダーの時間に合わせて時短で全て予定を組んでもらっています。ギリギリの時間数で常勤にしていただいているので、これ以上わがままで休むのも憚られ、なかなか学校のボランティアに参加できていない状態です。

なかなか自分で納得いくレベルで全てをこなすのは難しいですね。私がうっかりしていて娘が忘れ物をしたりすることもあります。そんなときは堂々と「ごめん!母は完璧にはできないの」と謝ります (苦笑)

最近はそんなことがあっても「ママ、聞いて〜!今日ね、◯◯忘れちゃったんだけど、△△ってしたらどうにかなったの!」と明るく教えてくれたりします。”Show & Tell” といって、自分のおもちゃや気に入っているものを持って行ってみんなの前でそれを紹介し、それが好きな理由をプレゼンするというプロジェクトがあるのですが、おもちゃを忘れても大丈夫なようにバックパックのポケットにいつも何か忍ばせているんだそう。折り紙とか、キーホルダーとかね。親がこんな感じのせいか、知らないうちに随分と頼もしくなったものです。

 

未就学児の間に、自己肯定感とレジリエンスをしっかり身につけるというのが私の育児の目標の1つだったのですが、5歳を過ぎたあたりから上のような感じで「この子は何とかやっていけるだろう、大丈夫だろう」と思えるようになってきました。

私自身も、いろんなことに取り組みながらも、60~70%できていたら合格だと思うようにしています。自分が追い詰められてしまうと余計に大変になっちゃうので!と言えば聞こえが良いでしょうか・・・。できることしかできないから、今は少しずつでもいいのでやりたいこと、大事なことを続けていけることが目標です。

周りの方には本当にたくさん助けていただいていて、自分なりに恩返しができたらといつも思っています。というわけで、ママ友さんからの質問に答える形でブログを書いてみます。

 

子どもの感情調節スキルを伸ばす方法はあるの?

普段どんなにしっかりしているお子さんでも、眠いときや不機嫌なときってありますよね。子どものイライラスイッチみたいなものもあるし、そういうときにどんな対応をしたら良いのか、迷います。

虐待の事件などの報道を見ていると、大人側の感情のコントロールも重要だし、そもそも感情はコントロールするものだという概念すら持っていない人も多い。ましてやそのトレーニング方法など、情報があまり行き渡っていないのが今の日本の現状ではないでしょうか。

でもね、ちゃんと方法はありますよ〜!!!と言いたいです。なかなか情報が広まらないのがもどかしいです。

 

まずは、幸せって何だろう?と考えておく

親であれば誰しも、自分の子どもには高い確率で幸せになってほしいと願っているはずです。

どうしたら我が子が幸せになれるかな?幸せって何だろう?と、自問自答してみた結果、親が授けてあげられる要素の1つに「どんな状況でも、自分の人生を大切にしながら切り抜けていく力をつける」ことがあるんじゃないかと私は考えています。

それを実現するためには、自己肯定感とレジリエンスが大事。

そして、いわゆる”Well Being”。自分の心身のケアができ社会的にも良い状態で、幸せを感じられることも。

そのためには感情のコントロールができること、言い換えるとエモーショナル・インテリジェンスを高めるということがとても重要です。

“3つ子の魂100まで”じゃないですが、ベビーや未就学児への教育は実はすごく重要。この時期に丁寧にしておくと、物心がついてから取り組むよりも効果的なことが多いんですよね。

その辺りの教育環境が先進国の中でもひときわ遅れている日本ですが、0歳から未就学の間にきちんと種を蒔いておいて、のちのちは本人の思う幸せとのバランスを取って取捨選択し、育てて行ってもらえたらと思って来ました。

そんなことを思っている人の意見です、という前提でお読みいただければ幸いです。

 

エモーショナル・インテリジェンスとは?

ロサンゼルスで出会ったのは本当に素晴らしい先生方ばかりで、こんな凄い人たちが世界中からこんなにたくさん1つの場所に集まって、全員で切磋琢磨しているんだ!!と、衝撃を受けました。

仕事ができるのは当然で、人柄もスーパーナイスな人ばかり。一生かけて追いかけたいと思うような尊敬する先生がいっぱいいました。日本で言う “試験の結果さえ良ければ” みたいなのでは全然通用しなくて、プラスアルファがないとなんです。

とはいえショックを受けて落ち込んでいる暇などなく、自分の能力や得られる資源には限りがあるので、その中でやれることを探して自分なりい貢献するほかないわけです。

自分に足りないものは何だろうと悩みながら様々なことを学んでいるうちに気づいたのが、上記に書いたような部分。でもなかなか大人になってからそのギャップを埋めるのは骨が折れます。幼少期からの教育の違いは、大人になるとさらに大きく広がります。

語学だけではなく、感情調節スキルとリーダーシップの部分が、自分の子どもの頃受けた教育には決定的に欠けていたんじゃないかな、と。

そんなことを大人になって必要になって初めて気付かされたのでした。できることなら、今の子どもたちには、きちんと伝えていきたいと思うわけです。

 

Yale大学のRULERプログラムなども参考になります!:https://www.rulerapproach.org/

 

エモーショナルインテリジェンスを細かく見て、できるところから対応!

Daniel Golemanさんの著書「Emotional Intelligence: Why it Can Matter More Than IQ」ではエモーショナルインテリジェンスは5つの領域で構成されていると言われています。

  1. Self-awareness. Knowing our own emotions.

    自分の感情を知る、自分を理解する

  2. Self-regulation. Being able to regulate and control how we react to our emotions.

    自分の感情を調節することができる

  3. Internal motivation.  Having a sense of what’s important in life.

    内的なモチベーショーン (生きる喜びや何か自分に大切なのか、見いだせる)

  4. Empathy. Understanding the emotions of others.

    共感できる (他者の気持ちがわかる)

  5. Social skills. Being able to build social connections.

    ソーシャルスキル

 

参考図書:

Emotional Intelligence: Why It Can Matter More Than IQ (English Edition)Daniel Goleman Omnibus: "Emotional Intelligence", "Working with EQ"EQ こころの知能指数 (講談社+α文庫)EQリーダーシップ 成功する人の「こころの知能指数」の活かし方

 

で、上記の1,2,4を教えていくことができる方法として、我が家では感情調節スキルを養う本の読み聞かせをしてきました。

3~5は普段の生活の中で試行錯誤しながら習得して行けますが、1,2はややトレーニングが必要です。

感情調節スキルは、絵本の読み聞かせで伸ばすと◎

子どもは、楽しいことが大好き!そして、楽しい気持ちは、記憶力を高め、集中力を引き出します。

上のような絵本はロサンゼルスで通っていたプリスクールの先生に教えていただいたものです。英語で書かれていますが、困った時にどう考え、どう行動すれば良いかが具体的に書いてあるので、専門家的な視点で見ても良い内容です。

日本語版が全部揃えばすごく良いのですが・・・ どこか出版社さんでご協力いただけるようでしたら喜んでお手伝いしたいです。

 

読み聞かせのポイント

  • 本人がゴキゲンな時に読む (眠いときや不機嫌なときはやめておく)

眠いときに大事なことを覚えるのは大人でも大変なので、調子の良いとき、楽しい気持ちのときに他の絵本と混ぜて読みましょう。

不機嫌なときにこの本を出すと「お説教されている」感が出て、嫌いになってしまいます。 ←逆効果ですので注意しましょう。

 

  • 繰り返し読む

中に、例えばイライラしたときはどんな対処法があるのか、どんな考え方ができるのかといったことが書いてありますが、なかなかすぐには覚えられないので、繰り返し読んでいくことをお勧めします。

うちの子は困ったことがあるとこっそりこのシリーズを開いているようです。 押し付けない方が上手く馴染んでいきます。

 

  • 本人が “困ったとき”に本の内容のことが1つでもできていたら、たくさん褒める!

イライラしたとき、悲しいとき、寂しいとき = 困ったとき。そんなときに何か1つ頑張ろうとしていたら、大げさでいいので、ハグしたりハイタッチしたりして「自分で考えて気持ちをコントロールできてすごいね!!本のこと思い出せたね!!」と伝えてあげてください。

 

  • 大人も実践する

つまるところ、子どもは大人の真似をして育つので、自分がイライラしたり不安だったり悲しいときに、どんな対応をしたら良いかを気をつける、ということです。

“それが難しいんだよ〜” という声が聞こえてきそうですが、ママもたまには一人になって休める時間を作ったり、疲れすぎない工夫は大事ですよね。

いくら親でも、間違えたら「ごめんね」ということも大事で、その辺りのこともこれらの本の導入部分に書いてあります。ソフトタッチな絵本は頭に入りやすくて親子で助かります。

 

When I Feel Angry (The Way I Feel Books)When I Feel Scared (THE WAY I FEEL BOOKS)When I Feel Worried (The Way I Feel)When I Feel Sad (THE WAY I FEEL BOOKS)When I Miss You (The Way I Feel Books)When I Feel Jealous (Way I Feel Books)When I Care about Others (The Way I Feel Books) (English Edition)When I Feel Good About Myself (Way I Feel Books)

 

 

 

絵本や教材の質も大事ですが、使い方一つで大きく結果が変わって来ます。

上の4つのポイントをぜひ取り入れて見てくださいね♪

 

私がアメリカで見たものは都市部の上澄みの部分で、同じ国の中でも少し離れた場所に行くと全く状況が異なります。小学生になっても鉛筆を買えない、持ち方も知らないというような子供達がいることも事実として知っています。

1つ1つのことをよく検討して良い点を上手に取り入れていけたらと、いつも試行錯誤しています。そして実践して実際に効果があると思えたことをご紹介しています。その辺りのことをご理解いただけたらと思います。

また不定期でこういった内容のブログも更新していきますね! ^^

 

 

Jazz Vocalist based in Tokyo, Japan. 東京を拠点にジャズを歌っています♪ 2019年1月、シアトルのオリジンレコードよりファーストアルバム「Art of Life」を日本、全米、カナダ、ヨーロッパ、北欧に向けリリース。 オフィシャルウェブサイト:mayokita.net