
ティアニー・サットン・バンドのマスタークラス2015 (Tierney Sutton Band Weekend Master Class 2015 at LACM)
Tierney Sutton Band Weekend Master Class
8/28~8/30の3日間、パサデナにあるLA Collage of Music (LACM)で行われた
ティアニー・サットン・バンドのマスタークラスに参加しました。
I spent this weekend at TSB Master Class at LACM.
IT WAS FULL OF MUSIC & LOVE…
I appreciate all of the member of TSB and participants…
THANK YOU SO MUCH!!
Tierney Sutton Band (TSB):ティアニー・サットン・バンド (TSB A.K.A.)
Tierney Sutton (voice), Christian Jacob (piano), Kevin Axt (bass) / Trey Henry (bass), Ray Brinker (drums)
ティアニーさん率いるこのバンドはアメリカ・ロサンゼルスに拠点を置き活動しており、
これまでに9枚のアルバムをリリース、
うち2015年時点で4枚がグラミー賞の”Best Jazz Vocal Album”にノミネートされています。
150曲以上をバンドとしてアレンジしてきており、
2011年には”Best Arrangement Accompanying a Vocalist”を受賞した初めてのバンドとなったそう。
日本には滅多に来ることがないんですが、
作品の素晴らしさをはるかに超えるパフォーマンスを聴ける、
ぜひ生で観ることをお勧めしたい本当に素晴らしいバンドです。
音の全てが会話になっていて、無駄なものがなく、本当に息がぴったり。
バンドって最高だなぁって、毎回TSBのライブを観るたびに思います。
ティアニーさんはL.A.での私の先生Sara Gazarekのお師匠様で
USCとLACMのヴォーカルコースの主任教授を務めておられる先生です。
サラのCDを初めて買ったとき、
どんな風にジャズを勉強したらこんな素敵な歌が歌えるんだろうか、
と彼女のBioを読んで、ティアニーさんのことを知りました。
あれから早10年。
こんな風に憧れの先生の先生に直接教えていただける日が来るとは思ってもいませんでした。
ピアニストのクリスチャンさんは、
時々自分のトリオで来日されているのでご存知の方も多いかもしれません。
私は彼のソロのときの音選びのセンスが大好きです。
8/28 (Fri)
この日は導入にゆっくり時間を割いていただきました。
自己紹介をしたり、どんな目標を持ってこのワークショップに参加するのかを
参加者全員に説明したりしました。
アメリカ国内あちこちからいろいろなバックグラウンドの参加者がいました。
そのあと、オープンサウンドチェック、TSBのライブ、と続きます。
観ているだけで得るものが余りあるくらいの夜でした。
ドラムのチューニングの話や、なぜこのメンバーでやっているのか、
なんていう結構突っ込んだお話まで聞かせていただき、
20年以上続くバンドのあり方、お互いへのリスペクトから色々なものを感じました。
8/29 (Sat)
朝はCircle Singingからスタートして、そのあと全員の曲を順番にバンドで演奏。
「自分にとって一番チャレンジングなものを選ぶこと!」とおっしゃったので、
ジャズスタンダードを歌うのではなく、
自分たちで書いたアレンジを初めてバンドで演奏してもらうことにしました。
昼にティアニーさんがジャズヴォーカルの個人レッスンを少ししてくださって、
placementに劇的な変化を感じました。
ずっと悩んでいたことが1日で解決することってあるんですね。
8/30 (Sun)
リハーサル、サウンドチェック、最後のまとめのライブパフォーマンス。
この日も朝はCircle Singingでいくつか発声のTipsをいただいて始まりました。
最終日のパフォーマンスはまたはMUSICのページよりYouTubeにてご覧いただくことができます。
最初から最後まで温かくて優しい雰囲気で楽しく歌える、
なのにやっていることはすごくハイレベル、という
こんなワークショップって本当になかなかありません。
高い目標を掲げるということや自分にそれを課し達成していくということと、
緊迫した雰囲気になってしまうということは結構混同されがちだけども全く別のこと。
本当に集中した状態っていうのは、リラックスした状態でもあるということを
体験的に教えてもらえた3日間でした。
自分のアレンジをあんなに美しく奏でていただいて本当に幸せだったし、
私のやりたい音楽に一歩近づけたような気がして、
今後の課題もシンプルに、明確になりました。
先生達のコメントの一つ一つがどれも意味深くて Quoteのようで、
ノートのメモもいっぱい、思い出も、音楽の中でグッとくる体験もいっぱいで帰ってきました。
また参加したい!
日本から引っ越してきたこと、セカンドランゲージで歌っていること、
他の人がやらないようなアレンジ、その他もろもろありますが、
ここのミュージシャンはそういうものも全て笑顔で受け入れて、
音楽をよい形にしようとみんなで力を貸してくださいます。
西海岸の懐の広さって、そのままサウンドに現れるんですよね。
ジャズがどんどん好きになってしまってたまらないです。
大好きな尊敬するシンガーの児玉有里子ちゃんが
最終日のパフォーマンスを観に来てくださいました😊
LACM (Los Angeles College of Music)
Bachelor / Associate / Diplomaを取れるヴォーカルプログラムがあります。
作曲のコースや、ビジネスのコースもあって、卒業生の日本人の方もたくさん活躍されています!
http://www.lacm.edu

